愛、あなたと二人

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先日ネットで調べものをしていて偶然「綾戸智恵のものまねをする佐良直美」を見つけてしまいました。

佐良直美さんは今は本業が実業家でそのかたわらで歌手もやられているとか。
今年3月には2年半ぶりとなる新曲「お・か・え・り」が発売・・・・


とか、どうでもいいですね!

はたしてこのブログの読者の何人が佐良直美さんを知ってるのか。



菅原洋一さんはなぜか私の中では佐良直美さんとセットになってます。
理由はわかりません!


むかしの41円官製はがきの料額印面の「鳥の絵」がクリソツで、当時はがきを見るたびに
「菅原洋一だ!」と言っていたのをなつかしく思い出しました。


・・・・どうでも、いいですね。







静岡ホビーショー・レポート モデラーズクラブ編

まだまだ続く静岡ホビーショー・レポート。

今回は(というか今回で最後なのですが)
世界最大規模を誇る「モデラーズクラブ合同作品展」から、面白かったものを独断でご紹介。

今年は過去最多の226クラブが参加し、発表作品数は7800点以上とのこと。


今年の特徴としては、やはりガールズ&パンツァー 、そしてヤマトでしょうか。
ポップに彩色された戦車がいっぱいありました。
が、私はそのアニメのファンではないのでほとんどスルーです。
 


それではまずヤマトから!
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ガミラス艦隊、壮観ですね。しかも・・・発売前のキットが大量に!

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独自迷彩によるガミラス艦。


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ホビーショー開催時には未発売のガミラス母艦。テストショットなのかな・・・・でかい。


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対する地球連合軍。なのに「ユキカゼ」とか「キリシマ」とか日本の艦しかないのはなぜ?
ま、いいですけど。

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このコスモゼロの機体色いいですね。
取説だとシルバー一色でしか指定がないんですが、やはりグレー系のほうが戦闘機は映えます。


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アニメ本編には登場しないものもいくつか展示されてます。
戦艦もいいですがアナライザーをキット化してくれないかなー。売れると思うんだよ!

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ヤマトいろいろ。一番奥はなんと空母に改造してあります。



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SHOVEL HEADさんのスチームパンクっぽい作品の数々。
『トカゲの尻尾が切れた時、その尻尾からトカゲ自身の本能で胴体が機械的に再生したら、
どうなるんだろう?』というイメージをもとに、立体作品を制作しているそうです。



v22オスプレイの多さも今年の特徴の一つでした。
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モデラーさんから制作裏話や苦労話などいろいろ聞けました。
私もイタレリのキットを買ってあるので作成時の参考にしたいです。


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中国キネティック社の米海軍グレイハウンド。
東日本大震災により発動された`オペレーション トモダチ`に加わり、被災地域への支援物資輸送で活躍した機体です。
モデラーさんが「このキットはいいよ~!!」ベタ褒めしてました。


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2001年宇宙の旅:宇宙船ディスカバリー号。驚くべきは室内の再現性。



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今年もありました。GM(ガンダムもどき)の大群!増えてます、はっきりとわかるほどに。
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間違い探しっぽくヘンなのが所々紛れてました。



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伝説巨人イデオンに出てくるバッフクランの「ガタッカ」。カラフルに彩色されていてかわいいですね。
これはちょっと真似て作ってみたいなぁ。



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ダンボーのキットを改造してロボットに。四角い!



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フジミのサイクロン号。すごく丁寧に作られてます。



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ガンダムとエヴァ・・・・木製!



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ホライゾンのアイアンマン。
私も同じもの作りましたが、こちらのほうがよりアメコミ感が出てます。


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ホバーパイルダー、大昔のバイダイのキットの完成品ですね。
私も子供のころ作りました。ゼンマイ動力で走るんですよ。
ホバーパイルダーの金型はジェットパイルダーに改修されてしまったので、キットは今では入手超困難。



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大王イカ対深海探査船。


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巨大ガラモン対東京タワー。



最後に、ガルパンをいくつか。
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多くのモデラーさんがプラッツの公式キットではなくタミヤやファインモールドのキット改造でした。



会場全体はこんな感じで人でごったがえしてました。
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ただし基本的にアニメファンは少ないので、あまり臭くなかったです(笑。



オマケに。
昨年のホビーショーで、コミック版クラシック・バットモービルを買った海外のミニカーを扱う業者さんから、新たにバットマン関係のものがいくつか放出されてました。
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変てこなバット潜水艇はともかく、ロビンカーはどうしようか迷ったあげくパスしました。
今年はタミヤ本社のセールでさんざん散財したので、ホビーショー会場ではほとんど買わずじまいです。


年々、来場者が増えていく静岡ホビーショー。
世間的にはじわじわと模型熱が上がっているのでしょうか?

私は毎年高速バスで東京から静岡までいっているのですが、今年はなんと行きのバスは満席でした。
昨年は東京参加組は私のほかにもう二組くらいしかいなかったのに・・・
高速バスは思いがけず荷物が多くなっても、車の下に大きな収納スペースがあるので安心です。
時間はかかりますが新幹線の半分以下の値段で行けますし、浮いた分でいろいろ買えますからね。

さて、来年はどうなりますことやら、今から楽しみです!




静岡ホビーショー・レポート メーカー編

静岡ホビーショー、企業ブースのご紹介です。
イベントから随分たっていて今さらな感じですが、来年の自分のために書いておきます。

各企業ともホビーショーに合わせて、新作の発表や話題のキットの完成見本などを出してくるので、ファンには「実物」を見るチャンスであります。
「これは期待できそう!」と喜んだり「なんかイメージと違う」をガッカリしたり、悲喜こもごもなのであります。




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会場入ってすぐ、目にはいるのはアオシマのブース。

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宮崎駿監督の未来少年コナンの後半を盛り上げた巨大飛行メカ「ギガント」。
ディティールは細かくて良いと思うのだが、サイズがいまひとつ小さい印象。
もうワンサイズ大きくてもよかったのでは?


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同じ宮崎監督の「紅の豚」のヒコーキ。
こちらはファインモールドから発売中。
ファインモールドのキットはすごく出来がいいのだが、高価なのがネック。
加えてこれらの飛行艇はオリジナル設定そもそもが小さい。
それが航空機キットの標準スケール1/72サイズのキットなものだから、悲しくなるほどの小ささ。
これから組み立てようと思ってる人は1/48サイズを買いましょう。
1/48でも小さいですが、1/72よりはずいぶんマシです。


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アオシマはサンダーバードに力を入れていくご様子。
発売中の5号に加えて、な、なんと新金型で3号が!




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ハセガワからは1/450サイズ、全長53センチの戦艦大和が新金型で登場。
サイズは大きいのにパーツ数は少なめ。しかもお値段手ごろ!
初心者でも大きいサイズが手軽に組めます、ってことなんでしょうか。
それともコレをベースにお好きに改造してちょーだい、ってことかしら?


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同ハセガワのウルトラシリーズ。


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人気のオスプレイもようやく出ます。
現在国内流通しているオスプレイのキットはイタレリ社のものしかなく、普天間基地に配備された機体とは微妙に違っているのです。
在日米軍配備仕様機の初キット化ですね!
・・・・と思ってたのですがプラッツから1/144サイズが出ていたようで。
そちらは半完成品で食玩レベルの工作で完成するとか。


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ハセガワのもう一つのよくわからないラインナップ。
学校の机と椅子シリーズ。
フィギュアと合わせてままごとする用のキット。

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机はともかく、跳び箱とか何に使うのかさっぱりわかりません。




お次はバンダイブース。
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完全変形バルキリーが大々的にお目見え。
差し替えなしで変形するとか、しかもプロポーションもまずまずイイ感じ。


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宇宙戦艦ヤマト2199もガミラスのマイナーメカなど「誰が買うの?」っていうものが続々モデル化。
なんかヤケになってないか、だいじょうぶか?

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エヴァも新作キットが。Qの映画観たんだけどこんなん出てきてたっけ?


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ガンダムです、MGガンダムRX78-2、バージョン3.0。
見た目はお台場のガンダム立像っぽく、リアルグレードの1/100サイズを目指したようです。
にしても、お高い。


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同じくバンダイから、
昨年末に発売された「知の魅力」を伝える理工系プラモデル「1/700 地球深部探査船 ちきゅう」。

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お隣には「有人潜水調査船 しんかい6500」。
バンダイのしんかい6500のキットには「従来型」と「推進器改造型」の二種類があるので購入の際はよくご確認を。


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タミヤです。
今回は目玉は陸上自衛隊の新主戦力10式戦車!
シンプルな外装ながらジオン軍っぽい感じ、出てます。

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こちらは74式と90式。
模型界ではアニメ「ガールズ&パンツァー」のおかげで一大戦車ブームが起こっております。


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同タミヤが代理販売しているイタレリのキット、v22オスプレイ。
新たに普天間配備バージョン用デカールをつけたものが出ています。



香港のメーカー、ドラゴンモデルが展開している「アメコミ映画ヒーローシリーズ」
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アイアンマン、マーク42とマーク7。プロポーションもポーズも最高です。
完全固定モデルにしては値段が高すぎなのがなんとも。


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新金型のマーク42のランナーはいたってシンプル。
コレを見るとガンプラがすごく安く思えてくる・・・。


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キャプテン・アメリカとハルク。
キャップは新商品です。もしかしたらハルクと同じ「ムク」なのでしょうか?


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昨年発売になったダークナイト・ライジング・バットマン。
アベンジャーズ組に比べるとどうしてもイマイチな感じがぬぐえない。
なんでこんなしゃがんだポーズなの?うーん、カッコ悪い!!!



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レベルから、スタートレック新作映画に合わせて「エンタープライズ」が続々キット化。




私が気になったモノだけざ~っとご紹介しました。
ホビーショーは他にも多くの企業ブースが出展しており(モデルガンとかラジコンとか)一日退屈しません。
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次回はホビーショーのもう一つの人気エリア、個人製作、モデラーズクラブ合同作品展から面白かったものをご紹介。





静岡ホビーショー・レポート タミヤ編

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今年もまたまた恒例の静岡ホビーショーに行ってきました。
ホビーショーの期間は5月16日から19日の4日間。
内、一般が参加できるのは18、19日の二日間。
私は18日の土曜に行ってきました。

アベノミクスの影響なのか、これまでになく来場者が多かったですね。

静岡ホビーショーの期間中は静岡市をあげてホビー祭りが行われていまして、街のいたるところでホビー関連のイベントが行われています。

その中のひとつ「タミヤ・オープンハウス」はタミヤ本社を一般開放して会社の一部を自由に見学できるというもの。
タミヤといえば全ての模型ファンあこがれのファクトリー、一度は訪れてみたい場所でしょう。
歴代資料館や完成品展示室は見ごたえ十分。
保管してある金型や造型デモンストレーションなど、撮影できないところも多いですが、先行販売や限定品、その日限りの半額セールなどもあったりして、ファンとしては目の色が変わること間違いなしです。


(画像はクリックで拡大します)
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静岡駅からバスで10分くらいのところにタミヤ本社はあります。

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エントランス前には実車のオートバイや軍用車両などがずらっとならんでおります。


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入ってすぐの受付


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タミヤマークの変還、現在のマークは50年近くも使われつづけてるんですね、意外。


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社内にも実車が!F1やスーパーカー。


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歴代ミニ4駆のパッケージ、完成見本がずらり。


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悪名たかいあの恐竜模型も。
これら造型はヒドいですがパーツ数も少なくサイズもそこそこ大きいので、プラモ初心者用にいまだ販売され続けてます。



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毎年開催されている1/35兵隊フィギュアの改造コンテスト。
その入賞作品の展示の一部。アメコミ関係が多いです。やはりブームはきている?!

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永ちゃんにタイバニ。他にAKBやスギちゃんなどもいました。

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最優秀作品は来日したときのビートルズ。ここまでくると改造と言うよりフルスクラッチですな。


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資料展示室。
完成品やパッケージなどがずらーり並べられてます。


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ロビーに置いてあった射出成型機。プラモのパーツを作る機械です。


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女子を中心に人気沸騰中のスイーツデコレーション。
いわゆるお菓子のイミテーションです。
簡単作れてに出来上がりはホンモノそっくり、なのでハマる人続出だとか。
当日は有料の講習会もやってました。


他にも金型加工のデモやパッケージ、ポスターのデザイン画や原画、設計中のプラモのPC画面なども見られました。
タミヤ・オープンハウスはゆっくり回っても2、3時間なので、ホビーショーのついでに訪れるには絶好の場所だと思います。


次回は本家ホビーショーの企業ブースをレポートします。

今年のエイプリルフールは何もなし!

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毎年恒例のエイプリルフールにちなんだスペシャルなネタですが
今年はありません!

ひそかに楽しみにしていた方、ごめんなさーい!


色々ね、考えてはいたんですけど結局は間に合わず。

たとえばこんなの・・・
対北朝鮮迎撃ミサイル艦が自衛隊小松基地にこの夏配備される模様。
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とかね。



一部の方々には告知してましたが、目下スパえもんのあるモノを作成中です。
当初はバレンタインのお返しに、と思っていたのですが間に合わず。
そして4月に入った今もまだ作成中・・・・。

意外と難儀しております。

出来上がり次第お知らせしますので、今しばらくお待ちを!














ちょっと振り向いてみただけの異邦人

~前回からの続き


我々が乗ってバルセロナに向かっている飛行機はEASYJETという格安航空会社。
飲み物や食べ物の機内サービスは一切なし。
水やジュースやビールや軽食がほしい人は、アテンダントさんがワゴンを押してくるのでそばに来たときにお金を払って買うのだ。
新幹線の車内販売みたいな感じ。

ただ乗客が快適に過ごすためのサービス、ひざかけやゲロ袋などは無料でくれる。
M子は事情を話して、飲み物用の氷をもらって足首の患部を冷やしておる。

「後ろの客が降りてから最後に降りよう。その足じゃ・・・」
「ええ、そうします」
ケガしてからというもの、M子のテンションはダダ落ちでそうとう気弱になっている。
まあ、しかたないか。


そうこうしているうちに空港に到着。
我々は最後に飛行機を降りる。
例よってM子の荷物は私が持っている。
M子は足を引きずるように空港内の長い通路を一歩一歩進む。
亀の歩みだ。

「どうせ入国審査で並ぶんだから、あわてなくていいよ。」
やさしいことばをかけてはみるが内心
「(これ以上悪化してくれるなよ!)」
というのが本心。

今はとにかくバルセロナの宿にたどりつくのが先決よ。


しばらく歩いた我々の目の前にある物が・・・・ショッピングカート置き場のようなものが見えてきた。
「ん・・もしかして車椅子?!」

「車椅子だ!いっぱいある・・・一個借りちゃおうか、いいよな!」

まわりを見回したがだれもいないので無断拝借することに、背に腹は変えられぬ。


わーラクチン!プロフェッサーXみたい
イラっときた私は、M子の頭を思い切り頭をド突こうかと思ったがここはこらえる。
そらあんたはラクチンだろうよ、押してるのは私だぞ。
とは言うものの車椅子に荷物を乗っけているので、重い荷物をかついで歩くのに比べたら格段にラクチンなのだが。


車椅子ですいすい進んで行くとほどなく入国審査ゲートに。
我々の前には数人が並んでいるだけだ、ほとんど待たずに窓口へ。

窓口のおじさんはすごく愛想がいい人で終始ニコニコしている。
別れ際に「サンキュー」と言うと「ドモ・アリガト」と日本語で返してくれた。
いい人だ。


あとは預けたスーツケースを受け取って・・・タクシーで宿へ、だな。


荷物の受け取り場にも人影ははまばらで、コンベアーの上にも荷物は数えるほどしか回っていない。

我々は自分たちの荷物さがした。

「ないね」
「このラインであってると思うんだけど」

「あそこに2個回ってるけどオレらんじゃないよな」

他の乗客は皆出て行ってしまい、広い場内に残ったのは我々のみ。
ほどなくしてコンベアーは停止。

「遅く来すぎちゃって回収されちゃったのかもな、あそこの係りの人聞いてみよう」

私はひげをたくわえたいかにもスパニッシュな係員にたずねてみたた。
スペインはあまり英語を話せる人がいないと聞いていたので、おそるおそる・・・
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「すみませんー、私たちの荷物が見当たらないんですけど」

「荷物がないの、搭乗券見せてくれる?」
「(あ通じた!)はい、これです」

「どれどれ・・・ん??バルセロナ行き・・・、あなたバルセロナにいく予定だったの。」
「ええ、そうですけど」

「えーっと、ここどこだかわかってる?」
「バルセロナ!」

すると係員はおもむろに紙を取り出し、持っていたボールペンでイベリア半島を書き始めた。
「いいかいバルセロナはここだ。そして我々がいるのは、ここ!」

「は?・・・・??」

「ここはポルトガルのファロー空港」
「はい・・??」

「どうやら君たちは来るべき所をまちがえたようだ。ん~~~あそこのセキュリティセンターまできてくれるかい?」


んん・・これは、何かのドッキリですか?!
にわかには信じがたい状況・・・

つまり何ですか、
我々はバルセロナ行きの飛行機ではなくうっかりポルトガル行きに飛行機に乗ってしまったと。
搭乗ゲートの係員がチケットやパスポートを確認していたにもかかわらず。
たしかバーコードでピッとやって「オオケー」言ったのは一体何を見ていたのかと。
さらにほぼ満席の機内でたまたま我々の座る席の列にちょうど人数分の席が空いていたと。

そして何も知らずにポルトガルに入国してしまったと!


なんてこった!
こんなことって現実に起こるものなの?
まるでマンガじゃないか!?



「こんなこと空港に勤めはじめて初めてだよ!」
そうでしょうよ、我々も初めてです。

まったくの想定外の事態。
頭がぜんぜんまわってない私はM子に
「ど・・・どうすんの」
「う、う~ん。バルセロナに、バルセロナに行けないかどうか聞いてみる・・・」

セキュリティの空港職員さんにはふつうに英語が通じるようだ。英語バンザイ!!


対応してくれた空港職員さんたちは皆ひじょうにやさしくていねいに対応してくれた。
「あなた・・・今日はほんとうにさんざんな一日だったわね」
女性職員の一人がM子から事情を聞いて、本当に同情するように言った。

彼らがやさしく対応してくれたのはもしかすると車椅子に座ったM子のおかげもあったかもしれない。

「君たちの荷物はバルセルナにとどいているそうだよ」
先ほどの地図の職員さんが教えてくれる。

「でも今日のバルセロナ行きの便はもうないのよ」

3、40分ほどたっただろうか、我々が乗ってきたEASYJETとかけあってくれていた職員さんが
「いったんロンドンに戻ってきてほしいそうよ。そして翌日の午前中の便でバルセロナに。
 今晩のホテルや飛行機のチケットは全てむこう持つと言ってるわ
 バルセロナの荷物もロンドンに送り返すって」

う~ん、本当ならこのままポルトガルから直接バルセロナに行きたかったが、ここは妥協したほうがよさそうだ。
見知らぬ土地でゴネてさらに面倒になるのはゴメンだ。



我々はいったんロンドン、ガドウィック空港にもどることに。

「搭乗口まで案内するからついてきて」
人っ子一人いない空港内を職員さんの後についてやや早足で歩く。
M子は車椅子に乗ったまま別の職員さんに押されていく。
おそらくこれから乗る飛行機が最終便なのだろう、それが容易にわかるほど空港内のいたるところで電気が落ちていて、係員以外の人は一人も見かけない。

本来なら厳重チェックをうける出国審査も軽々通り抜ける。
係員どおしでなにやら話してしたが英語じゃないのでわからなかった。
「めずらしいお客さんがイギリスへおかえりだよ」とでも言っていたのかも。

ポルトガル滞在時間1時間。


すでに満席の機内につくと、乗客の視線がいっせいに我々にむけられた。
こいつらのせいで出発が遅れていたのか!!!
と言わんばかりの視線だ。

「たしかにそのとおり、遅れたのは私らのせいですよ。
 でもそもそもは私らのせいじゃないよ!」


かくして我々はポルトガルを後にし、今日旅立ったばかりのロンドンに再び戻ることになったのだった。



タダイマ!ニッポン

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ごぶさたしておりますフランクです。

旅行に旅立ったまま音信不通状態でしたが、ちゃんと帰国しております。
いやいや、どうにか帰ってきた、というほうが今回の旅には適切な表現でしょうか。

前の記事で
「今回の旅、私は桃太郎にお供するイヌです。
 桃太郎がコケればイヌもこける、一蓮托生の旅・・・」
と書きましたが、まさに!そのようなことが起こってしまいました。

まあ今となっては笑って話せますが、その時はね、マジでどうしたらいいか
軽くパニくってましたよ。
なんせ「こんなこと初めて!」だそうでしたから!


私たちの旅はロンドンからスペイン・バルセロナを約9日間かけてまわる旅。
ロンドン滞在中はすこぶる順調に時が過ぎていて
「すばらしいよロンドン、さそってくれてありがとうM子さん(仮)!」
てな感じでした。
本当に「その日」まではすこぶる順調で快適な旅だったんです。

その日、ロンドンからバルセロナに移動する日、飛行機の時間は午後4時。
午前中は時間がある、ならばロンドン市内のデパートでショッピングしよう!っつうことに。
ま、私は男なのでとくにショッピングに興味はなく、女のケツにはぐれないようについて回ってただけです。
桃太郎にお供するイヌ。

旅行もまだ中盤だというのによくまあ買い込んだものです、M子さん。
「だいじょうぶなの?」
だいじょぶ、だいじょぶ!!
しかしこの直後、大丈夫じゃないことに。

空港へと行くためにロンドン市内の地下鉄の階段えっちらおっちら降りていたときのこと、
ホームまであと一段というところで、重い荷物を抱えてM子が思いっきりコケたのです。

「あ、あしをやっちまったかも・・・」
顔面蒼白のM子。
ホームにはタイミングよく電車が到着してきました。
「で・・電車にのらなくちゃ!!」
足を引きずりながら電車にのりこむM子。
「(ここは一本見送っても足の具合を見るべきでは・・・!)」
私はそう思いましたがM子が電車に乗ってしまっている以上、いっしょに乗るしかありません。
だってイヌですもん、どこ行きの電車に乗るかはイヌは知らないのです。
置いていかれたら完全に迷いイヌです。

「次の・・次の駅でのりかえるから・・・」
M子かなりヤバい状態です。
足、そうとう痛いんじゃない?息も絶え絶えです。
「じゃ、そこでいったん休もう!」


のりかえの駅のホームのベンチでとにかく休む。
この直前に酸欠状態の発作がおこったようで
(そんな持病持ってるなんてきいてない!)
水を飲んで安静にしてたら今はどうにか落ち着いてきた、とか。

飛行機の時間まではまだ余裕がある。
「病院か薬局か、いく?」
「や、バルセロナにいきましょう、むこう着いてから・・・」
エネルギー切れのウルトラマンみたいなM子が答える。
「じゃ荷物は持ってやるから、立って歩ける?」
「すいません、なんとか」

とにかく空港までいけば薬局かなんかあるだろう、地下の駅じゃどうにもならない。
われわれは空港へ急ぐことに。


バルセロナ行きの飛行機はガドウィック空港という、やや小さめの空港からの便。
コンビニっぽい売店がいくつかあるだけで薬局はなし!
「しかたがないからセキュリティの人に聞いて、何か冷やせるものないか聞こう」

空港のセキュリティの人は大変親切で
「患部を冷やすの?あるよ。この袋をひねると冷たくなるんだ。お金?いらないよ」
ああよかった。これでなんとかバルセロナまでもちこたえて。

そして搭乗時間。
出国手続きも済み、搭乗口まではけっこう長く歩いたが、搭乗券、パスポートの
チェックもとどこおりなく済み、自分たちの座席へ。

・・・・と、あれ。
自分たちの座席にオッサンたちが座っている。
「えーと、エクスキューズミー、そこ私たちの席なんですけど」
すると同じ席の列にいたオバサンが
「こちらに空いているのがあなたたちの席じゃないの?」
と窓側の席を指差す。
見ると私たちの人数分の席が空いている。

「オッサンたちまちがえて座ったのか、ま、いっか」

よっこらせっと、ああこれでバルセロナまで行けば一段落だ。
「空港からホテルまではタクシーでいきましょう。料金は私もちますから・・・」
「うむ、(賢明な判断でしょう!)」

飛行機は定刻どおりバルセロナに向かって離陸。


しかしその数時間後、
予想だにしない事態がわれわれを待っていたのでした・・・!!!!



つづく!